名店ガイド

LE COCO

ル・ココ ( 広島市中区/フランス料理 )

作り手の愛情溢れるおいしさに、
ほっと寛げるフレンチ。

ジビエの季節はエゾシカ、パロンブ(森鳩)、カルガモ、イノシシなどがメイン料理で楽しめる。適正な処理が施された新鮮なジビエ料理が、浅田シェフの感性で美しく一皿に盛りつけられる。写真は「エゾシカのロースト」。旬の野菜をちらし、ソースはコショウの風味を効かせたポワブラードでいただく。

「ル・ココ」の料理には愛がある。両親に愛情をたっぷり注がれた子どものように、キラキラしたものが立ち昇ってくる。美味しい料理は数あれど、そんな風に感じる料理には滅多に出会わない。


2002年のオープン以来、お客さんの心をつかんで離さない「ル・ココ」。2007年には店内を少し改装し、メニュー数を思い切って減らした。「自分のキャパの範囲内で当たり前のことをきちんとやる。そうして、じっくり新しいものを創って行こうと思って」。シェフの浅田浩司さんが目指すものとは、一言でいうと"希薄な美味しさ"。自己主張も媚びもせず、後でそういえばあれは美味しかったなぁと思うような味。つまり究極のバランスだ。浅田さんがいま取り組んでいるのは、一つの食材をとことん掘り下げること。食材と話をする。いろんな手法を尽くしてみる。そして自分の舌で感じる。フォアグラとノルウェー産のホワイトラムをメイン食材とした写真の一品も、そんな試行錯誤から生まれた自信作だ。


ワインのほうもいい酒屋さんとの出会いがあって、セレクトの幅がグンと広がった。そして、店ではワインと料理を楽しむイベントを不定期で開催。その日を心待ちにするファンも多いという。


料理することを心から楽しみ、情熱のすべてを注ぐ浅田さんの料理は、まだまだ進化していくに違いない。

「シャントレルと栗かぼちゃのスープ ポルチーニアイス添え」は、きのことかぼちゃという相性のよい組み合わせに、温度差のある「ポルチーニアイス」を添えることで、味の変化を楽しめる遊び心のある一品。シンプルだけれど、奥行きのある味わいを生み出す、それが浅田流フレンチだ。

実に楽しそうに料理を作り、実に嬉しそうに客の食べっぷりを眺める浅田さん。こちらまで幸せ気分に。

店内はカウンターとテーブル4卓。狭い間口を感じさせない、ゆったりとした空間が広がっている。

LE COCO
【データ】

広島市中区富士見町5-11 藤井ビル1F
電話/082-245-3888
営業/18時〜24時
休日/火曜日
最寄り駅/広島電鉄中電前駅徒歩5分
メニュー例/コンソメスープ740円、デザート530円~


『旬遊』掲載号/vol.16

お店からのお知らせ
2012.05.11
5月7日から約1ヶ月間、フランス・アルザス地方のレストランに料理研修に行ってまいります。その間、お店を休むことになりますが、なにとぞご了承くださいますようお願い申し上げます。なお、6月中旬にはお店を開ける予定です。お楽しみに!
ル・ココ店主 浅田浩司
2011.11.01
「ル・ココ」は10月に開店9周年を迎えました。これからも長く皆様に愛される店になるよう、励んでいきたいと思います。
ジビエの美味しい季節になりました。エゾシカ、フランスのパロンブ(森鳩)、北海道のカルガモなどをメイン料理でご用意いたします。予約時にぜひリクエストしてください。