「鴨のロースト アンディーブのエチュベ添え ソースパイナップル」
ソースパイナップルと鴨との相性は抜群。生クリームで、マイルドになったパイナップルの甘味と酸味が鴨肉にからみつき、思わず食が進む。
料理は愛情。シンプルさの中に、
フランス料理の美学を盛り込む。
「鴨のロースト アンディーブのエチュベ添え ソースパイナップル」
ソースパイナップルと鴨との相性は抜群。生クリームで、マイルドになったパイナップルの甘味と酸味が鴨肉にからみつき、思わず食が進む。
オーナーシェフの勇崎元浩さんとは、『旬遊』創刊の企画書を片手に、何のアポも、誰の紹介もなしにふらっと立ち寄った私に、「広島でこんな雑誌を待っていたんですよ」と熱っぽく料理について語り、取材に快く応じてくれたのが縁となった。
そんな当時を振り返りながら、改めて創刊号を読み直してみたが、6年前に記事に書いたことが今も変わらず通用することに、少なからず驚いている。もちろん、変わらないというのは、進化していないという意味ではない。勇崎シェフは「料理に愛情を込めて」が口癖だが、つまりはその部分、料理への愛情や料理に向き合う姿勢が変わらないのだ。
情熱や想いを純なまでに持ち続けることは、言うは易しでなかなかできることではない。フランス料理という魔物に取り憑かれたシェフある。
「今は華やかさよりも、要らないものを引いていってよりシンプルに、そのなかで美しさを出せる料理を作りたいと思うようになりました」それに、何百年という歴史をもつフランス料理の基礎を大切にしていきたい。いくら見た目でごまかそうとしても、身につけた基礎以上の料理はできませんからね」
そして何度も「当たり前のことを当たり前に」という言葉が口をついて出た。
「例えば、きちんと自らフォン(出汁)をとる。当たり前のことを当たり前にやるというのはそういうことです」。近頃は偉大なグランシェフが残したクラシックな料理の原書を引っぱり出し、今風のアレンジを試みることも多くなったとのことだ。
「一皿入魂」...勇崎さんの一皿からは強烈なオーラがほとばしる。
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